高専カンファレンスをデザインする #kosenconf
高専カンファレンス100 in 東京(通称 100カンファ)。2015年の年末に開かれ、いわゆる「大開催」に分類される。私は(ブログ執筆時)5日前に開催されたそのカンファに「デザイナー」として携わりました。ちなみにカンファの運営はコレが初めてです。
本記事は、今後高専カンファレンスを開催する方々に贈る、私が大開催をデザインした時に学んだ知見と、現在でも使われている高専カンファのあのロゴを作った@kai_zoa氏との話を通じて感じたことをまとめたものです。
自己紹介は割愛します。コチラのスライドを参照してください。 http://slides.com/denari01/about_me/ もしくは連絡はTwitter: @denari01まで。
100カンファスタッフ、デザインチームで作ったもの・作れなかったもの
※ スタッフの分類については、実行委員長(id:marin72_com)のブログを参照してください。
ちなみにチームと書いていますが、@kaziki2も今回のデザインを手伝ってくれました。
作ったほうが間違いなくいいもの
- ポスター
- 名札
- 実は公式Wikiに、公式の名札のデザインファイルが上がっていますが、あえて使わなかったです(後述)
- 身分シール
- こちらも公式のデザインファイルが上がっていますが、あえて使わなかったです(後述)
蛇足に近いけど作ったもの
- チラシ(KOFカンファ用)
- 他の高専カンファレンスでのチラシなどの配布は、僕の場合皆さんにOKを頂けました。断る人もそうそういないかも。
- チラシはほんとうにいろいろ役立ちます。
- 家にめっちゃ余っています...役立てられなかったのは後悔...
- スライドテンプレ6種
- 大開催になると、企画ごとにスタッフを班分けするのですが、そこで(ある程度)共通のポリシーをもってスライドを作ってもらうにはコレは必要です。
- 公式ステッカー
- 超好評でした。
- ステッカーを配ると、やっぱりカンファレンスを「思い出してもらえる」のがとても良いですね。是非他開催でも。
- 全国高専MAP(いろいろ間違っている)
- スタッフパーカー
- 自己満足。
- めっちゃ好評でしたよぉ〜(後述)
- 夢これレター便箋
- 夢これという企画で利用した、手紙用の便箋です。
- 企画班との連携があって初めて作れるものもあります。
- タイムテーブル用フライヤー
- 腕章
- 自己満足。
- 高専カンファレンス事務局が保有の備品にちゃんと使える腕章があるので、わざわざ用意しなくてOK!!
- 残り分数を表示するやつ
- 必要な可能性もあります。
- 企画と備品次第!!企画班の状況を判断するのとても大事
- 今回のカンファではミーティング中に企画班側からの発注で作りました。デザイン班のスタッフは万能じゃないので、企画さんたちも支えてあげようね!
- 構内案内看板とかこまごましたもの(パート1,パート2)
- まあ、前日にめっちゃ用意しました。そんなに手間じゃなかったです
- ページ数が多いって??まあ僕プロやから一日でもコレぐらい余裕で用意できるっす。笑
- アイコンステッカー(使用イメージ)
- 手間がまじすごいです。
- 一人1枚でデザインが違うので、業者に頼むとお金が半端ないです。ステッカー用の印刷用紙を使ってご家庭のプリンターで印刷するほうが身のためです。
- はさみできるのまあまあめんどくさいです。
- しかも参加者はわりと直前になだれこんでくるんで、それを待ってから印刷のための作業を始めると、「前日に寝れない」とかの可能性がでるので、「ベストエフォート」程度でやるのが精神衛生上おすすめ
分かるでしょうか。今回用意したものは14品目です。1品目ごとに平均2日かかるとすると、28日。約1人月かかります。一口にデザインと言っても、100カンファ規模のデザインをするとコレぐらいは簡単にかかります。
作れなかったもの
- 夢これボード
- 夢これ、という企画で利用した、夢をふせんで貼りまくる掲示板的な模造紙。企画班との密な連携が取れていたら、コレもデザインできていた。
- 後の第に言いたいのは、「企画班に遠慮されないように、しつこくてもいいから連絡をとりまくれ」
- パンフレット
- フライヤーで代替した。
- フライヤーみたいな、A4ペライチだと印刷費用がかなり安いです。
- あとパンフレットを埋める程企画があるカンファも珍しければ、そんなに体力のあるデザイナーも珍しいです。僕はなんとかできるけど、例えば同級生にそれを期待するのはとても酷です。
- ここはあまり作成しないで正解かも。
- もし次の大開催で作るようなら一声かけてください。有給をもらってでもそのパンフレットを頂きに行きます。
- サブスクリーンに写ってたTwitterとかのあれ
デザインスタッフについて
まずはそういう担当のスタッフが必要かどうかですが、特に必要というわけではありません。 しかし、デザインスタッフはアサインするとかなりカンファレンスのクオリティが上がった気になると思います。本当に手っ取り早いです。参考画像はこちら。
見たら分かるでしょう。
このカンファレンスは僕が趣味時間を2ヶ月程全部溶かしきったこともあって、正直かなり多くの部分をデザインできており、 @kai_zoa氏いわく、「僕は過去にこんなにデザインがちゃんとしたカンファを見たことがない」とのこと。
しかしデザインスタッフが居れば、これに近いクオリティのカンファだって、全然作れるハズ。 もしもカンファレンスを開催したくて、デザインスタッフを探せてない人は、いろいろナンパをしましょう。
僕もスケジュールと条件次第でナンパに応じますし。
あと女子に話しかける勇気ぐらい持ってください。女子は本当デザインスタッフめっちゃやってくれるらしいです。
デザインスタッフが考えるべきこと
誰よりも高専カンファレンスの目指す方向を理解してください。
方向性を考えるのは「デザイナー」の仕事では無いです。(根本的な話で、スタッフ全員の話。もちろんデザインスタッフもスタッフの一員なので、厳密にはこの記述は嘘。)
我々デザインスタッフは、目指すカンファレンスを視覚的な「カタチ」にしていく大事な役割を担っています。
デザインスタッフが作った通りの印象を参加者は抱くし、もっと言えば、デザインスタッフが作った通りの印象をスタッフ全員が抱く事もしばしばあります。
100カンファでは、「Dreaming」というテーマを掲げていましたが、Dreamingよりも「100」が目立つロゴを作りました。
後ろには、@kai_zoa氏が作成した、高専カンファレンス公式のロゴ(っぽいもの)が入っています。
つまり僕がカタチにしたものは、「Dreaming!!夢いっぱい溢れる高専カンファ💓」ではありません。
100回目の、一つの区切りの高専カンファレンスです。裏テーマとして、王道の高専カンファを往くというイメージも込めています。なんとなく伝わっているハズ。
もちろん、「夢いっぱい溢れるカンファ」も目指していましたが、僕たちは今回のカンファレンスを、100回目のすげーカンファとして周知したかった。なので僕はこういったロゴを提案しました。
もちろん、カンファの目指す方向を捉えるためには、いろんな議論を見ましょう。ROMでも構いません。実は自分は、100カンファSlackのすべてのチャンネルに属しています。(≒すべての企画に目を通している状態)
@kai_zoa氏に頂いた言葉、それと思ったこと
@kai_zoa氏 : 高専カンファレンスのロゴを作った人
「僕は過去にこんなにデザインがちゃんとしたカンファを見たことがない」
僕は個人的に、このイベントのデザインはポートフォリオサイトを作ってデカデカと掲載してやろうと画策しています。
基本的にはこんなに頑張る必要は基本的にないです。しかし、僕はここまでやりました。デザイン方面でも、「すごいカンファだった!!!」って参加者に言わせてやりたかったんですよね。笑
Twitterでお褒めの言葉をいただく度に、見えないところで「よっしゃ」って言ってたのは内緒。
次の大開催でもここまではできるよな??頑張れ未来の実行委員さんたち
「僕がつくったロゴ、ずっと使われてるよね、変えてもいいって5年ぐらい前に言ったのに変わってない。笑」
あ、すみません、実は僕、マイナーチェンジしてました。
2015年、未だにフラットデザインは流行っています。
高専カンファレンスの、@kai_zoa氏のロゴはスキュアモーフィックな感じのロゴになっていますが、2015年の「今風」ではないです。
そこで、100回目だし、新しい世代の流れもあるということでフラット化しました。
元の良さを活かしつつ、新しい風を入れて進化させる。まさに100カンファらしい試みだったと僕は思っています。
もちろん、このマイクのロゴをつかわなくてもいいかもね。100回で区切りもついたし。
大切なのは、ロゴを守ることではない。自分が作りたいカンファの為のロゴを用意しましょう。
そうおもって、僕は、公式wikiの名札と身分シールは使わずに、100カンファオリジナルのものをつくって、「やっぱ100って特別!!」って思ってもらえるように働きかけました。
まとめ
僕は、14品目と、かなりデザインを頑張りました。
デザインはとっても楽しかったし、誇りを持って仕事もしました。
後の世代には、もちろんペースを崩さない範囲で、僕の作ったモノを参考にしつつ、自分のカンファをワンランク上のモノにするために頑張って欲しいです。
次の大開催たのしみにしてますので、皆さん、三回目の掲載ですが、コレを読め!!
CC BY-NCのくりむぞんさんの写真を利用いたしました。
こちらの記事の一部には@crimsonwoodsさんが撮影された素晴らしい写真・そのリンクが用いられています。リストは下記です。
- アイコンステッカー、使用イメージ画像(リンクのみ)
- チラシやステッカーが机上に並んでいる写真
- スクリーンにロゴが大きく写っている写真
- スタッフが後ろを向いてつったっている写真
これらの写真には、利用に関してルールがあります(上記リンク)。きちんとご確認ください。
こちらの記事に掲載されているものについて
上記の写真以外は、基本的に利用してもらって構いませんが、一応一声かけてください(こえかけてもらえると嬉しくなるから)。もう少し整形したら http://kosenconf.jp のwikiに反映します。wikiに反映したものは、wikiからのDL・無許可での理由を許可したいと思います。
そういえば、世の中にはめっちゃイケてるサービスがあってね??
知ってますか??こちらのサービス
こちらのサービスで、このイケてるパーカーを作りました。
高専カンファに限らず、イベントや、個人でのTシャツやパーカーの作成は、ブランディングにとても大切です。
今後のカンファでも是非使いましょう。スタッフが小数でも、1枚からTシャツが発注できるし、最悪デザイナーじゃなくてもTシャツをデザインできるので、高専カンファに実はマッチしてるサービスだと思っています!!
ってかさ、パーカーかっこ良くない??ね、かっこいいっしょ!! あはは、tmixとデザインスタッフが居れば、こんなかっこいいパーカーを着てのカンファも全然できちゃう!!最高!!
でなりは、モチベーションが上がるデザイン案件を募集しています。
私でなりは、デザイン案件を募集中(2015年末)。
お金は基本的にいただきません(飯おごってもらうとかしてもらう可能性はゼロじゃない)。が、モチベーションのもつ仕事しかお引き受けしません。 たとえば友達の名刺とか、面白そうなイベントのデザイナーとかね?
条件をあえてもうけるなら、ポートフォリオサイトを作る予定なので、そこで紹介できるものがとても嬉しいです。
僕のデザインスキル向上に一役買ってくれるアツい人、是非お願いします〜